わたしは いま、京都で月2回 朝鮮語を おしえています。「言語学習のユニバーサルデザイン」というテーマに直面しています。以前から そうですが、テキストの字が老眼で みえない、みえづらいということが ある。言語学習は、目が よく みえるひとだけが するわけではない。目の みえないひとだって やるわけだから。
当然、老眼のひと、弱視(ロービジョン)のひとが よみやすいテキストが必要です。拡大写本や、拡大図書が いいのか、電子書籍が いいのか。それは利用者が えらぶことです。
ひとつの可能性として、アイパッド(iPad)をつかった「障害のない言語学習」を かんがえています。
つかいやすい電子書籍の辞書の国際標準規格ができたら、便利かもしれません。マルチメディア・デイジーの辞書版のような。もちろん、辞書をデイジーにすることもできるわけですから、やればできることです。
マルチメディア・デイジーとは、つぎのようなものです。「マルチメディアDAISY(デイジー)」や「やさしく読める本」を知っていますかから引用します。
デイジー(DAISY)とは、Digital Accessible Information Systemの略で、日本では「アクセシブルな情報システム」と訳されています。もともとは視覚障害者の録音図書のために開発されたものです。
マルチメディアデイジーは音声にテキスト、画像をシンクロ(同期)させることができます。パソコン上で専用再生ソフトを使用すると、音声のスピード・文字の大きさ・背景とのコントラストの変更ができます。ハイライトがつくこと・目次があること・目次から読みたい章や節、任意のページに飛ぶことができることなどの機能もあり、さらにタッチパネルの使用、点字ディスプレイへの接続も可能です。
…中略…
DAISYの提唱するマルチメディアは、ある情報を得るときに視覚・聴覚・触覚、そのどれかを使うか、読者が選択することができます。「読むことが困難な方々」(視覚障害者、認知・知的障害者、ディスレクシア)がそれぞれの障害にあった効果的な読書をすることができます。DAISY録音図書は、視覚障害者向けDAISY録音再生機器や一般のパソコンで再生ができます。
70才をこえる ひとでも、「すぐ わすれる」などと いいながら、いつのまにか朝鮮語が上達することがあります。たのしいからです。
わかいひとでも、みえにくい ひとは います。電子辞書は むずかしいという ひとや、つかいづらいという ひとも います。いろいろなかたちが必要です。
レンズのあわないメガネは こまりますよね?
めに あわない文字も こまります。
もういちど。「言語学習のユニバーサルデザインを!」
関連リンク: