hituziのブログじゃがー

あべ・やすし。最近は ツイッターばー かきょーる。

ラテックスアレルギーと診断された。

親知らずを抜歯するために入院する(5泊6日)。全身麻酔の手術になる。歯ぐきを切開するし、縫合もするらしい。となりの歯も抜歯しないといけないらしい。いやだ。

手術の準備として麻酔科の説明をうけたりしたのだけど、体や病歴などについて ききとりをされるなかで、アトピー体質であること、介護職であることをつたえた。すると皮膚科でラテックスアレルギーの検査をしましょうということになった。血液検査は すでにしてあったのだけど、つい先日皮膚科でプリックテストと装着テストをうけた。プリックテストは腕の皮膚 4箇所に針をさして反応をみるテスト。ヒスタミン、10分の1のラテックス、1倍のラテックス、なにもなしの4種類を比較する。あおむけになっていたので みていないけど、ヒスタミンやラテックスを一滴たらして、そこに針をさしたのだろう。30分くらい しずかに あおむけになっていた。途中と最後に写真をとっていた。皮膚の反応部分の おおきさを測定していたようだ。装着テストは両手に手袋をはめてみる検査。ぬれた状態のゴム手袋だかプラスチック手袋だかをはめるのだから、かゆくも なるでしょうよという感じだったけど。比較のために どちらかだけがゴム手袋だったのだろう。指に湿疹があったので 人さし指だけに手袋をつけた。

いすに すわって自分の腕をみながら説明をきいた。プリックテストではヒスタミンの箇所と同様の おおきさでラテックス1倍の箇所が赤く反応していた。そんなかんじで、ラテックスアレルギーと診断された。装着テストでは皮膚が赤くなったりはしなかった。

なので、今後は どこの病院に いくときも最初にラテックスアレルギーのことをつたえないといけない。証明するカードのようなものをもらった。救急隊などが わかるように財布などに いれておく必要がある。

今後は手袋やバンソーコーなどはラテックスフリーのものをつかう必要がある。セロテープのようなものも粘着剤としてゴムが使用されているが、そういったものをさける必要があるのかどうかは わからない。


しかし、問題は食物アレルギーについてである。ラテックスアレルギーについてウェブを検索して はじめて、ラテックス−フルーツ症候群というものを知った。ハイリスク食品はバナナ、キウイ、アボカド、栗だという。これらの食品にアレルギーがある場合はラテックスアレルギーがある可能性が50パーセントくらいあり、また、ラテックスアレルギーの ひとは それらの食品にアレルギー反応がでる可能性が50パーセントほどあるそうだ。なんだ それは。

バナナの苗を購入して栽培しているのですよ。わたしは。親戚が のこした栗の木もある。樹齢30年ほどの立派な木である。ほかにも、桃やメロンなど、多種多様な果物や野菜にアレルギーがでる可能性もあるという。そのリストは、わたしにとって おそろしいものだった。

これまで食品アレルギーは経験していない。今後も でなければ いい。ラテックスアレルギー自体も、これまでは蕁麻疹(じんましん)などは経験していない。かゆいとも感じたことはない。アトピー体質のため手や指が かゆいのは日常的なことで、「ゴム手袋をしたから かゆい」とは おもったことはない。

ドラッグストアやショッピングモールで ありとあらゆるものの材料をしらべてみた。意外と、ラテックスを使用した商品は すくない。ゴムのような材質のものでもシリコンをはじめとした合成樹脂で つくられている。

日本ではラテックスについてのアレルギー表示が定着していないようだ。「この商品はラテックスフリーです」であるとか、「ラテックスアレルギーのある方はアレルギー反応がでるおそれがあります」といった情報や注意がきが ほとんどない。食品アレルギーについての表示と対比すると、不十分な状況だ。


ラテックスアレルギーは医療職に多いらしい。新型コロナの影響でゴム手袋の使用が増加した。手に湿疹があるとか、傷がある状態でゴム手袋を使用するのはラテックスアレルギーを発症するリスクがあることを注意喚起する必要がありそうだ。

たとえばパン職人が小麦アレルギーになったりするのは、小麦のタンパク質が皮膚の傷をとおして体内に入り、アレルギーを発症するからだという。ラテックスアレルギーも、天然ゴムのタンパク質が体内に入ることで発症する。パウダーつきのゴム手袋が とくにリスクが高いとのことだ。

飲食店でゴム手袋をつけて調理したものをラテックスアレルギーの ひとが たべてアレルギー反応が でるというようなことは、あってほしくないが、そういう例はあるようだ。日本語では あまり情報がない。情報共有が必要ですね。


関連リンク:

避難所生活とは なんなのか(今後の見通しをしめすことが大切)。

2024年1月1日におきた能登(のと)半島地震

能登半島のあちこちの道路が地震で破壊され、船着場も地震で隆起して船の着港が むずかしいという。地震で たくさんの木造の家が崩壊し、さらに津波や土砂くずれ、火災によって家をうしなった ひとが たくさん いる。家族をうしなった ひとも いれば、大切な ひとが みつかるのをまっている ひとも いる。

1月1日の大地震や大津波で避難所に にげこんだ、余震もあるから避難所のほうが安心だ、そういうことで避難所生活が はじまる。それは理解できる。しかし、この真冬に、北陸で、インフラも不十分な状態で避難所生活をつづけるのは、ほんとうに しんどいのではないだろうか。

水だ食料だ、とどけろ とどけろというのも大事でしょうけど、身体と心の回復も かねて、ホテルなどでの生活を被災者に保障することはできないんでしょうか。余震が つづくなかで、さむいところで食事をしたり、トイレしたり、睡眠をとることは、しんどいはずです。

いつぐらいに道路や水道が復活する、いつぐらいに港が復活する、いつぐらいに仮設住宅ができる、ひっこしなどの生活再建のために どんな支援がある、そういった今後の見通しを被災者にしめすことが政治やメディア、さらには市民社会の役割だろうと おもいます。

衣食住だけが保障できれば いいのではなくて、情報を提供すること、横の つながり(つまりはコミュニティやコミュニケーション)が断絶されないように いろんな回路を提供すること。それさえできなければ、あかるい未来はイメージできない。そんなふうに感じます。人間の性質をしっかり理解した対応を希望します。

アクアポニックスについて(魚で野菜をつくる)。

2020年の12月に野菜の再生栽培をはじめた。再生栽培とは、スーパーで かってきた小松菜やミツバ、ネギなどを水や土で再生させて もう一度(あるいは、しばらく)たべたりすることをいいます。豆苗が有名ですね。

根っこが あたらしく はえてくる野菜が いいです。ホウレンソウやパクチーなどはダメです。再生できません。アブラナ科の野菜は うまいこと いきます。


さて、2020年12月というと ちょうど3年まえです。再生栽培についてユーチューブの動画やウェブの記事をみていました。そのなかで、アクアポニックスという農法について しりました。アクアポニックスの方法は いろいろですが、たとえば魚を飼育して、その水をポンプで くみあげて、ハイドロボールをしきつめたプランターに水をながして野菜を栽培することをいいます。ハイドロボールに微生物が すみつき、水だけでなく、栄養分をたくわえます。ポンプで くみあげられた水は魚の水槽に もどるように設置します。ポンプのフィルターで 水が きれいになるだけでなく、微生物による分解や野菜による吸収によって魚にとって心地よい環境が維持されるという しくみです。


おもしろいので、2022年に岡山の実家でアクアポニックスをはじめました。ちょうど、つかっていない火鉢があったので、それを金魚の水槽にしました。横に ひとつだけ穴の あいた ながぼそいプランターもあったので、そこに市販のハイドロボールと溶岩をしきつめました。金魚のためにソーラーパネルのエアポンプをかいました。日中は くもりぞらでも ぶくぶくと空気がでます。おなじくソーラーパネルの水のポンプをかいました。日光がパネルにあたれば水がでます。エアポンプのパネルより おおきいサイズですが、水をくみあげるには 電気が たくさん必要なのでしょう。


ホームセンターで金魚とドジョウをかってきて、野菜は空芯菜やバジルをつくったりしていましたが、現在はイチゴとネギを栽培しています。イチゴは四季なりのタイプです。プロがつくるようなイチゴのかたちにはなりませんが、つぎつぎと収穫できます。スズメバチに たべられたりもしていましたが…。

いくつか写真をご紹介。

ながぼそいプランターに うえつけたばかりのイチゴの苗ふたつ。包丁で きったネギをハイドロボールに さしている。
プランターのちかくに ちいさめのソーラーパネルが ふたつ。水平に剪定された庭木のうえに おいてある。
イチゴの花が3つ。
イチゴの苗、パクチー、ネギ、菜の花。
イチゴの苗が よく そだっている。
真っ赤に熟したイチゴの実。まだ白っぽい実も みっつある。


イチゴの苗が とても元気に おいしげっている様子をみると、アクアポニックスが成功しているように感じます。


野菜の栽培に水が24時間 必要なわけではないので、天気の いい日に 水が くみあげられるだけでも じゅうぶん そだちます。ハイドロボールが ある程度 乾燥したほうが根っこも呼吸しやすくなります。24時間 電力が必要な栽培方法といえば水耕栽培がありますね。栄養のある水に根っこをひたした状態にするわけですが、エアポンプや水の循環を24時間しておけば、根っこは呼吸できるので根ぐされしません。電気をたくさん つかうなら、それでも いいのです。また、ソーラーパネルで単三の蓄電池に充電して24時間 水のポンプをうごかす方法もあります。しかし、まあ やってみれば わかりますが、そんなに水分は いらないのですよ。わたしが設置したアクアポニックスは水が天気のいい朝から昼までしか循環しません。しかし、だいじょうぶなのです。そういうわけで、メンテナンスとしてはポンプのフィルターとして まきつけている使用ずみ不織布マスクをたまに交換すること、ポンプのモーターが こわれたら交換すること、だけです。日々の仕事は、魚にエサをあげる、蒸散などで金魚の水は どんどん すくなくなっていくので水を補給することです。



さて、アクアポニックスの なにが重要なのか。いろいろありますが、第一に筋肉が いらないことです。父は65歳のころから家庭菜園をしていますが、ずっと「野菜の土」や苦土石灰あぶらかす腐葉土や堆肥、もみがらなどをかいつづけています。最近は赤玉土をまぜたほうが いいと わたしにアドバイスされて、赤玉土鹿沼土も かっています。相当な量です。5キロとか10キロとか20キロの袋に はいっています。80歳になった父には おもたすぎるのです。さらに、畑に雑草が はえたら どうか。父には雑草を根っこから ひきぬく筋肉はありません。 草かり機をつかうこともできません。


土をつかった栽培は、つかれるのです。筋肉が必要なのです。アクアポニックスなら筋肉は必要ないです。たとえ雑草が はえたとしても、とても かるいハイドロボールから根こそぎ ひっこぬくことができます。たとえばパクチーを根こそぎ収穫するのも簡単です。ハイドロボールは何年でも つかえます。魚がだす栄養分があるので化学肥料も有機肥料も必要ないです。土での栽培だと、水やりだって重労働です。あつい時期は毎日のように水やりします。ヤブ蚊に おそわれながらです。


第二のポイントは、アクアポニックスは循環農法だということです。アクアポニックスは水を循環させるので水の使用量が すくないです。世界的に みれば水は貴重な財産です。大事に つかったほうが いいものです。水が節約できるのは いいことです。土づくりのために大量に排出される二酸化炭素の問題も解消できます(堆肥や肥料を袋に つめる、はこぶ必要がない)。


第三のポイントは、アクアポニックスは魚の養殖と野菜の栽培を同時に おこなうことができるということです。たべられる魚をそだてることもできるわけです。魚の養殖は水を大量に使用するので、アクアポニックスのように水を節約できるシステムをとりいれたほうがエコではあります。ちなみに、海水魚でアクアポニックスをするなら、トマトとシーアスパラガスを栽培すれば いいのではないでしょうか。しかし、養殖だと魚のエサをどうするかという問題があります。魚のエサの材料として小麦粉や大豆とかを輸入していますね。野菜の くずをウニに たべさせるような、むだの すくない養殖のほうが いいですね。魚のエサのことをかんがえると、魚をたべないアクアポニックスのほうがエコな気がします。


アクアポニックスの課題としては、農薬は つかえない(魚が死んでしまう)ので、害虫の管理をどうするかという点です。密閉空間で するのか。それだと太陽光はどうするか、植物用ライトを使用すれば電気代が必要になります。じゃあハウス栽培によるアクアポニックスにしようか、などと いろいろ対策をとることになります。しかし、家庭菜園としてアクアポニックスをするなら、まあ いいじゃないかの精神で あんまり気にしないのが いちばんです。わたしのアクアポニックスでいうと、たとえばスズメバチがイチゴをたべてました。


そもそも害虫にやられない野菜をえらぶのも ひとつの方法です。シュンギクパクチーは害虫に やられませんねえ。アブラナ科の野菜と ちがって。しかし、そんな野菜は それこそ土で そだてたら いいじゃないか。そんなことも かんがえてみたり。



来年はアクアポニックスのセットをもうふたつ つくろうと準備しています。錦鯉のアクアポニックスとメダカのアクアポニックスの予定です。さて、どうなりますか。メロンやマクワウリが できたら いいなあ。

『増補新版 ことばのバリアフリー―情報保障とコミュニケーションの障害学』

hituzinosanpo.hatenablog.com

2015年に出版された『ことばのバリアフリー』ですが、2023年10月に増補新版が でました。初版部分をわずかに修正し、以下の内容を追加しました。

増補 第7章 漢字のバリアフリーに むけて
1. はじめに
2. 漢字をよむということ――バリアとしての「テレビ型言語」
2.1. みえない人の場合
2.2. きこえない人の場合
2.3. 視認性が不十分な日本語表記――わかちがきをしないことの問題
3. 漢字をかくということ
3.1. 音声ワープロによる漢字変換
3.2. 学校や試験の場合
4. 漢字のバリアフリーとは、どうすることか
ただしがき


増補 第8章 ことばのバリアフリーと〈やさしい日本語〉
1. はじめに――全体像と位置づけ
2. 『認知症フレンドリー社会』――ATMの問題を例に
3. 大学という空間の内と外
4. 中国帰国者にとっての日本語と医療
5. おわりに――単一言語主義をこえて
ただしがき


増補 第9章 情報保障における音声・動画メディアの活用をめぐって
1. はじめに
2. 情報保障研究におけるテキスト・文書の位置づけと音声・動画メディアの現状
3. 書きことばがない言語、よみかきが苦手な人にとっての音声・動画メディア
3.1. 録音図書について
3.2. 手話動画について
3.3. わかりやすい情報について
4. 音声・動画メディアの活用に必要な環境整備とは
5. おわりに――これからの情報保障研究にもとめられること
ただしがき


増補新版あとがき


増補新版のための文献案内


参考文献


さくいん

参考文献も、関連文献をふくめて追加しました。


おなじく2023年10月に『ことばと社会』25号(特集「ことばをめぐる包摂と排除」)が でました。わたしは「ことばの かたちを ひとに あわせる図書館サービス」という長文をかいています。内容は以下のとおりです。

1. はじめに―図書館と言語問題
2. 図書館の種類と理念
3. 図書館の障害者サービスで議論され、実践されてきたこと
3.1 「図書館利用に障害のある人々へのサービス」
3.2 近年の法整備と国際条約批准
3.3 印刷物障害とバリアフリー資料
4. 図書館の多文化サービスで議論され、実践されてきたこと
4.1 多文化サービスの日本でのはじまりと理念
4.2 多文化サービスの内容
5. 情報格差の問題―図書館/ことばのバリアフリーの課題
5.1 蓄積がうみだす大言語の求心力と言語の不平等
5.2 情報処理の「能力」と情報機器の問題
5.3 漢字という障害
5.4 テキスト中心主義の問題―音声・動画メディアの必要性
5.5 わかりにくい用語の問題
6. おわりに

参考文献

『増補新版』の作業と『ことばと社会』の原稿をまとめる作業を同時にしていたこともあり、たがいに補足しあう内容になっています。


「増補新版のための文献案内」では2023年9月末ごろまでの文献をあげています。その後も、関連する文献が たくさん でています。その一部は『識字の社会言語学』もくじと関連情報のページの「あたらしい読書案内」で紹介しています。


今回、「増補新版あとがき」と「増補新版のための文献案内」で気候危機(地球温暖化の問題)について、すこしだけ ふれています。猛暑、豪雨や干ばつ、台風など、深刻化する気候災害が人間の安全保障をおびやかしている現実があります。その現実と対策にも言語問題、情報格差の問題があります。それは新型コロナウイルスが もたらした危機とも共通している点があります。ことばがハードルになって権利が まもられないような社会にしてはいけないという理念を共有していく必要があります。いいかえると、「ことばの かたちを ひとに あわせる」ことで、みんなの権利をまもる、生存を保障することが必要です。そのための議論をしていきましょう。


くだものを そだてる。

岡山市の実家で、いろいろな果樹の苗木(なえぎ)を うえつけた。種からも そだてている。種から 植物を そだてることを「実生(みしょう)」という。
実生で苗を そだてて、市販の苗木の穂木(ほぎ)を 接木(つぎき)すれば、質のいい果樹を いくらでも ふやせる。
挿木(さしき)で ふやせる果樹も たくさんある。そうやって、果樹園が できたらいい。


まず、かってみた苗木のリスト。


サトウキビは うえつけかた、場所を 失敗して、ダメにしてしまった様子。ひょっこり復活すると うれしい。ほんのすこし収穫して かじった。
サトウキビとモンキーバナナは「木」ではないですね。コーヒーの木は観葉植物として やすく うってる やつ。フェイジョアだけ2本。
モンキーバナナは 冬は家に いれるので おおきめの植木鉢に。
登録品種でなければ、接木や挿木で ふやして問題なし。すばらしい。


両親が かってみた苗木

  • レモン
  • さくらんぼ(ナポレオン)
  • シャインマスカット

レモンは このまえ さっそくアゲハの幼虫が葉っぱを くいあらそうとしていた。
さくらんぼは岡山市の冬だと さむさが たりないのでは。
シャインマスカットは父が一度 失敗している。2度めのチャレンジ。


いただいた苗木

  • ポポー
  • 白鳳(はくほう、桃)


実生で そだてているもの

  • アテモヤ
  • ムベ
  • スターフルーツ
  • アボカド
  • ドラゴンフルーツ
  • ライチ
  • レモン
  • スモモ
  • アーモンド
  • フェイジョア
  • オリーブ
  • ブラッドオレンジ
  • 柑橘(かんきつ)あれこれ
  • ブドウ
  • リンゴ

ドラゴンフルーツはサボテン。サボテンだけど たくさん水やり、栄養のある土が すき。寒波が くると とろけてしまうので 冬は家に いれないといけない。ライチも さむさに よわい。
アボカドも、わりと さむさに よわい。耐寒性のある種類もある。アボカドを 50個以上 ロングポットに 種まきした。冬に種まきしたら5月から6月には発芽する。
最近はイオンモールアメリカ産のアボカドが うっている。わたしが かったのはベーコン、ズタノ、エッティンガーという種類。
国産のアボカドも たくさん たべて 種まきした。アボカドの種まきは何度も経験がある。おおきい種だと順調に そだつ。
実生のアボカドを 1年前後 育苗して、うえつけて うまく そだっていったら、苗木を かってみる。アボカドの接木苗は1万円前後するので、気軽には かえない。

ブラッドオレンジはイタリアやスペインで栽培されてきたものだけど、最近は愛媛などで栽培されている。これが おいしいのですよ。愛媛産、和歌山産、広島産のブラッドオレンジを たべてみた。種は すべて まいた。

フェイジョアは ちいさい種。12月に発芽した。オリーブは塩づけの実の種を うえたので 2本しか発芽しなかった。

実生は発芽まで 時間が かかるものもあれば、すぐに発芽するものもある。あったかくなったら発芽するもの、冬の さむさに あたらないと発芽しないものなどがある。

なので、たくさん種まきして、なにが なにやら わからなくなっている。すでに正体不明の木が いくつかある。
アテモヤ、スターフルーツリュウガン、ヘーゼルナッツも種まきしているけど、まだ発芽していない様子。→アテモヤとスターフルーツは発芽した。


以上の たくさんの果樹のうち、アボカド、ブラッドオレンジ、桃、フェイジョア、ポポーが うまく いけばいい。
ポポーは、こぼれだねで かってに ふえていて、去年の秋に、ためしに うえかえしてみた。ポポーは根っこが傷つくとダメになりやすいそうだが、このまえ新芽がでていた。
→ポポーは根っこが横に のびて つぎつぎと苗が はえてくる様子。水で穴を ほってみたら よく わかった。根っこを 無理やり ちぎるかたちでロングポットや広っぱに うつしてみた。


さて。ポポー、アテモヤ、フェイジョアなどと いっても、たいがいの ひとは たべたことがない。知名度がない。
なので、自宅で収穫できた くだものを 自慢したいなら、コーヒーの木を 家のなかで そだてるのが よろしいと おもいます。5年くらいで 実が つくようだし。

ポポーはマンゴー、バナナ、完熟の柿を まぜあわせたような、おいしい くだもので、完熟すると、ぽたっと 地面に おっこちる。すぐに とろとろ、どろどろになる。保存が きかない。なので ほとんど市販されていない。だけど、冷凍できるので、自然のアイスクリームだと おもって栽培すると いいですよ。カナブンやハエが受粉してくれるし、害虫も そんなに いない。



「木」ではない くだものとしては、イチゴ、パッションフルーツ、パパイヤの苗を かった。パッションフルーツとパパイヤは 種からも そだてている。
イチゴは実が たくさん ついている。ランナーと よばれる こどもが のびてきて、これを 土に固定すると、あたらしい苗になる。
パッションフルーツは人工授粉が かならず必要で、実生の苗や黄色の実がつく種類は ほかの苗と受粉させないといけない(他家受粉)。めんどうだけど、きれいな花が さくようなので、たのしみです。
パパイヤは野菜として、つまり青パパイヤとして収穫するつもりだけど、なかなか むずかしい。家のなかで冬越しさせた実生の苗は なぜか やられてきているし、4月中旬に うえつけた市販の苗も、あまり状態が よくない。
なんとか10くらい この春に発芽させたパパイヤもあるので、どれかが うまく いってほしいが、実がつくパパイヤはメス株と両性株だけ。オス株だったら 実が つかない。だけど、実生の苗は 花が さくまで わからない。

かといって、青パパイヤが成功してしまえば収穫が たいへんになる。おもたい。夏の水やりも たいへんだろう。

どうなりますかね。→パパイヤは3株が花を つけ、そのうち2株は実が すこしずつ成長している。冬が きてしまうまえに収穫できれば いい。



まえから ある木は、マスカット、栗、暖地桜桃(だんちおうとう、ちいさい さくらんぼ)、ポポー、柿、山椒、梅など。
毎年 父が そだてているのはメロン、カボチャ、アスパラガス、エンドウ、ミニトマト、ピーマン、ニンニク、ネギなどなど。

マスカットやメロンはガラス温室で そだてている。祖父母がマスカット農家だった なごりとして、温室が ふたつ のこっている。ガラスが どんどん われて、ボロボロになってきているが。
そんな温室でも、つる性の野菜を うまく そだてられたらいい。マクワウリとかメロンとか、パッションフルーツとかカボチャとか。去年はメロンやカボチャの収穫が たいへんだった。手が とどかないようなところまで つるを のばして 実を つけていたから。ミツバチやハナアブなど、受粉昆虫の おかげさまさまです。


そういうわけで、ミツバチを 大事にしましょう。いろんな花を そだてましょう。わたしも、ヘアリーベッチ、クローバー、クリムゾンクローバー、レンゲ、小松菜、春菊の花を さかせました。果樹の花も、そのうち さきます。
受粉昆虫と もちつ もたれつ。なかよくしましょう。