hituziのブログじゃがー

あべ・やすし。最近は ツイッターばー かきょーる。

匿名と実名(責任ある発言にむけて)。

 匿名は、「とくめい」と よみます。自分の なまえを ふせることです。


 ウェブ上において「匿名で発言すること」を 批判する ひとが います。ブログを かいている有名人が そういうことを いったりしている気がします。


 「実名で発言しなさい」という議論を みるたびに、疑問に 感じることが あります。「あんた、日本人じゃん」ということです。日本人(和人/やまとんちゅ)であるなら、朝鮮半島出身、中国大陸出身、おきなわ人(おきなわ出身)など、なまえに 出自が 表示されているわけではない。


 もし あなたが 朝鮮半島出身者や中国大陸出身者であれば、自分の なまえが「在日」や「中国人」などの「ラベル」になってしまいます。文化的 少数派にたいする差別が いまだに のこっている日本では、実名を あかすことは、それだけでリスクを せおうことになります。あなたに敵対心を いだいたひとが、あれやこれやと、あなたのことを しらべてまわるかもしれません。


 「そんな おおげさな」と おもうでしょうか。


 では あなたが、ブログで いつも政治的な発言を くりかえしていたと しましょう。そして、朝鮮半島出身者であることが あきらかに わかる実名で発言していたと しましょう。あなたのブログへの読者の反応は、どうでしょうか。すこし、想像してみてください。また、じっさいに どのようなコメントが よせられているのか、確認してみてください。


 匿名と実名。この ふたつには、たしかに ちがいが あります。実名で発言したほうが、より責任感のある発言が 期待できるかもしれません。ですが、ただ それだけでは すまないのです。だって、あれこれ詮索(せんさく)する ひとが いるではないですか。


 重要な点は、実名のなかにも、めだたない なまえと、「少数派である しるし」になる なまえが あるということです。この ちがいを わすれてはなりません。


 2ちゃんねるを 例に もちだすのは、それほど わかりやすくないかもしれません。けれども、ちょっと いいでしょうか。はげしい議論が展開されている スレッドで、実名で議論したら、どうなるのでしょうか。ちょっと こわい気がします。さらに、朝鮮系の実名で議論したら、どうなるのでしょうか。わたしは、おそろしい気がします。


 2ちゃんねるで なくたって、この社会で朝鮮名(本名)を 名のることは、リスクを せおうことになる。そういう社会を、多数派が きづきあげてしまっているのだ。
 この社会で「責任ある発言をする」ということは、出自に関係なく、リスクを せおうことなく、自分の本名を 名のることが できる社会を めざして、社会にむけて発言していくことである。


 通名を つかうことに、うしろめたさを 感じてほしくない。そうは、おもいませんか?


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追記。


はてなブックマーク - 匿名と実名(責任ある発言にむけて)。で、sharouさんに「通名にまつわる「うしろめたさ」を感じる相手はだれか?」という点を 指摘されました。おっしゃるとおりで、その点に「注意が必要」ですね。ご指摘ありがとうございました。