やねごんさんが「いわゆる「高校無償化」からの朝鮮学校排除に反対するパブリックコメント」という記事を かいています。ていねいですね。わたしもパブリックコメントを かきました。
朝鮮学校を高校無償化政策から排除することに反対します。以下、その理由をのべます。
敗戦後の日本は、民族問題を棚上げにしてきました。「ないこと」にしてきました。「帰国させる」か、「同化させればいい」という方針でした。しかし、そうはいきません。だからこそ、日本政府は2008年にアイヌ民族を先住民と認定したのです。もはや、民族問題を無視することはできないのです。
日本の民族問題を解決するためには、第一に、敗戦後の日本に定着させてしまった「単一民族」という幻想をすてる必要があります。第二に、日本政府は単一文化主義、単一言語主義をあきらめるべきです。第三に、日本政府は入国管理政策ではなく、国際人権の精神にもとづく移民政策/難民政策を確立するべきです。
日本政府が放置してきた民族問題とは、先住民の先住権を尊重することであり、植民地主義を克服することであり、多言語多文化政策を確立することです。日本社会には多様な文化が共存しています。その現実をおおいかくすのではなく、認知する必要があります。そして、政策につなげる必要があります。問題は、朝鮮学校のカリキュラムなどではありません。日本の公教育のカリキュラムのほうにこそ、根ぶかい問題があるのです。
日本には、民族問題があります。それは日本社会に根をはってしまっている人種主義(民族差別)の問題であり、単一文化主義の問題です。
わたしは、朝鮮学校を高校無償化政策から排除することに反対します。差別なき高校無償化をもとめます。
注意がき:提出したパブリックコメントでは、「敗戦後の日本に定着してしまった「単一民族」という幻想」と表現してしまいましたが、これは「定着させてしまった」が適切な表現でした。ブログで公開するうえで、その点だけ修正しました。
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