- 「ただ うけいれる」をテーマにした韓国の仏教映画『達磨よ、遊ぼう!』。ちょっと かわったヤクザ映画でもある。おもしろいです。
- 『達磨よ、ソウルに行こう!』。『達磨よ、遊ぼう』の続編。おもしろすぎる。爆笑もの。おもしろいだけじゃなくて、たいせつなテーマも なげかける。それは「わけあう」ということ。ほんとうに よくできた映画だ。
- 行動主義を おちょくった映画? それとも、「野生児」問題をあばいたものか? いや、ただの おふざけ映画だろう。だけど、それが いいのだ。『ヒューマン・ネイチュア』。
- ジョディ・フォスター主演の『ネル』と あわせて みてください。『ネル』も、印象ぶかい映画だね。「ホンモノの野生児だ。/彼女は野生児じゃない。こどもじゃない。」という やりとりが記憶に のこっている。あと、「ネルのことば」が英語であるのを発見するシーンもね。あれこそが記述言語学だ。
- 『チャイナ・シンドローム』。なにが すごいって、おわりかた。沈黙が かたりかける。おもわず、ぼーぜんとする。
- 『ビューティフル・ピープル』。これねー。はじめてみたとき、興奮したね。すごく いいよ。これは「ただ、うけいれる」というよりは、「関係をもつことで、関係をかえる」ことについて。
- 『めぐりあう時間たち』。これは、ちょっと かんたんに説明できないね。いりくんでるから。ラストの「目の演技」が印象的。自分で どうしても自分をみとめられないときに、圧倒的に肯定されること。
- 『メゾン・ド・ヒミコ』。もうこの映画に えがかれている世界そのものが すきだ。なんといっても、ダンスホールのシーンが感動的。なんでだろうね。やまさきさんが すてき。おなじ監督の『ジョゼと虎と魚たち』も名作。『眉山(びざん)』も『タッチ』も『死に花』も、わるくは なかったが、犬童一心(いぬどう・いっしん)監督は、また すごいのをつくってほしいな。
- ラース・フォン・トリアー監督『ドッグヴィル』と『マンダレイ』。アメリカ三部作。さいごの『ワシントン』は、いつ公開されるのかな。とにかく観客に、かんがえさせる。禅問答のような会話をクルマのなかで親子が やりとりするんだけど、その内容が おもたいね。テーマは、アメリカのやりかたを批判すること。その視点で『ダンサー・イン・ザ・ダーク』をみると、おなじくアメリカを批判する映画であることに気づかされる。『イディオッツ』をみてみたい。
- 『サムサッカー』。親指なめ少年の青春映画。こういうの、だいすき。この映画の世界が とてつもなく すきだ。青春って、こういうことなのかな。こんなだったら すてきだな。これも「肯定すること、肯定されること」についてだね。自分をうけいれるというか。