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あべ・やすし。最近は ツイッターばー かきょーる。

停電弱者。

 3月の原発事故のあと、「原発がとまれば弱者が死ぬ」という主張があり、それは「ためにする議論」だと批判する議論がありました。じっさいには「弱者」のことなんか かんがえていないのに、原発を維持するためだけに もちだした論理だと。


 わたしは、とつぜんの停電は死活問題であり、さけるべきだということ、そして、原発は不安定な電力供給源であるということ、だから安定的な発電方法をえらぶ必要があると かんがえます。


 だから、「原発がとまれば弱者が死ぬ」という主張は、わたしも問題だと おもいます。しかし、「原発止めたら弱者ガー」と ばかにするのは、あきらかに不当だと おもいます。


 さきほど まとまった文章を みつけましたので、ご紹介しておきます。


http://www.bakubaku.org/bousai-kaigohoken-joho-genkou.html


 一部を引用します。できれば全文をよんでください。

計画停電騒動が明らかにしたもの
 震災後、にわかに沸き起こったのが、計画停電輪番停電)問題でした。


 最初の報道(3月12日)では、「自宅で医療機器を使う人」や「病気療養者がいる世帯」には、東京電力が「発電機を貸し出すなどして対応する」と流れました。電力会社には、在宅で人工呼吸器などを使用している人に優先的に情報が届くようにするための“事前登録制度”がありますが、任意登録で該当者が網羅されているとは思えません。どうやって該当者を把握するのか、ニーズに対応できるだけの発電機の用意があるのかと考えれば、命を守る対応としてはあまりにお粗末で、電力会社がこんな甘い認識でいいのかと驚愕しました。


 事実、発電機の貸し出しはすぐに終了し、東京の会員によると、“事前登録”をしていても、輪番停電の電話連絡があっただけだったと言います。ほとんどのバクバクっ子には、電源確保の備えがあったから良かったものの、前項でふれたように、安否確認の中で、備えがなく途方に暮れている会員の存在が判明しました。また、茨城のある会員は、震災当日、学校に迎えに行った帰り道、たまたま出くわした東京電力の車に声をかけて発電機を貸してもらえたものの、それまで電力会社の“事前登録制度”そのものを知らなかったと言います。計画停電の対象からは外れても、余震は続発している状況で、後日、保健所に問い合わせると、保健所も“事前登録制度”を知らなかったと言います。さらに、同じ茨城で、“事前登録”をしても営業所のリストに反映しておらず、3回も登録をやり直した経験を持つ会員もおり、そもそも“事前登録制度”自体が有効に働いていたのか疑わざるを得ません。


 停電は、医療機器の助けが必要な人にとって、文字通り“死活”問題です。命に関わるからこそ、正確な情報が直ちに必要であるにもかかわらず、東京電力のホームページはアクセスが集中してつながらず、報道で得られる情報も二転三転し、会員には普段の備えを改めて確認するよう呼び掛けるしかありませんでした。合わせて、会員だけでなく広く必要な方に役立てていただこうと、バクバクの会のホームページ上に、普段バクバクっ子たちが活用している方法を生かした「緊急時の電源確保の方法」(※注1)や「緊急時の医療材料や医療器具の消毒方法」などの情報を掲載しました。掲載した情報は、瞬く間に、インターネット上のML、ブログ、ツイッター等を通じて広く全国に紹介され、多方面から問い合わせや転載要請が寄せられました。問い合わせが多いということは、それだけ危機にさらされている当事者が多かったことの裏返しではなかったでしょうか。そんな中、厚生労働省からは、計画停電に関わって、自治体や関係機関に向けて、当事者への注意喚起の協力を求める事務連絡(※注2)が続々と出されました。タイムリミットを前に、在宅療養をしている人たちの命が危険にさらされないようにとご尽力いただいていることが伝わり、頭が下がる思いでした。けれども、一方で、それらの通知の内容を読めば読むほど、これで果たして犠牲者を出さずにすむのかという懸念を打ち消すことができませんでした。


 バクバクの会というのは、「人工呼吸器をつけた子の親の会」です。


 おなじく注目すべき団体に日本ALS協会があります。2011年3月には、つぎのようなアピールをしています。

 9月18日には「シンポジウム・震災と停電をどう生き延びたか―福島の在宅難病患者・人工呼吸器ユーザー(他)を招いて」京都市で開催され、たくさんのひとが参加した。


 こういうことを、たくさんのひとに しってほしい。


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