うえの記事に「読書権」という表現では つたわりにくいのではないかという コメントを いただきました。おっしゃるとおりで、より適切な表現は「情報アクセス権」だと おもいます。もちろん、情報に アクセスする権利だけではなくて、情報を 発信する権利(情報発信権)も 同時に必要となります。
- あべ・やすし 2006 「均質な文字社会という神話-識字率から読書権へ」『社会言語学』6号、127-141ページ
うえの論文で、わたしは つぎのように まとめています。
(138ページ)
必要なのは、文字をよみかきする能力を社会全体にひろめることではなく、字がよめなくとも文字情報にアクセスできる体制をととのえ、また意見や情報を発信する権利を保障することである。
うえの報告では、「文字情報サービス」を とりあげています。とくに、「3. 文字情報サービスの具体例」に ご注目ください。
- 関連リンク:清原慶子(きよはら・けいこ)、市川 熹(いちかわ・あきら)「高齢者, 障害者と電子情報通信技術」(論文要約)