「国籍が「記号」であるということ」に つづけて。
日本に定住する朝鮮系のひとたちが韓国国籍を取得できるようになったのは、1965年の日韓国交正常化からのこと。
日本国と大韓民国との間の基本関係に関する条約 - ウィキペディア
1965年といえば、まだ帰国運動が さかんだったころですね。
このころだと、共和国が「地上の楽園」だというのは、ある程度 現実味があったんだろうと おもいます。日本での生活も くるしく、南の韓国は軍事独裁だという。
岩波書店発行の雑誌『世界』で「韓国からの通信」が連載されていたのは、1973年5月号から88年3月号だそう。1974年に『韓国からの通信』岩波新書として出版された。1975年に『続 韓国からの通信』、1977年に『韓国からの通信〈第3〉』、1980年に『軍政と受難-第四・韓国からの通信』が出版されている。どれも軍事独裁時代の韓国の様子をつたえる内容になっている(まだ よんでいないが…)。
韓国の近現代史については、ハン・ホングさんの『韓洪九の韓国現代史-韓国とはどういう国か』と『韓洪九の韓国現代史〈2〉-負の歴史から何を学ぶのか』が おすすめ。すごく批判的な内容であるのに、韓国では けっこう うれていた。シリーズ4巻だし。
ハンさんは『ハン・ホングの現代史再読-派兵国家で 知識人として いきていくということ』という本もだしているんですね。
朝鮮料理屋で きいたのは、「ヨン様」で あれだけブームになるなんて おもいもしなかったということ。時代は かわった。いつも、変化をつづけている。
韓国は「軍事独裁」の「暗い国」というイメージは なくなった。
時代は かわったのかな。どんなふうに かわったのか。さて、これから どのように かえていくのか。
「時代は かわった」というとき、いつも つぎの文章を おもいだす。『選択』という韓国映画を紹介するインタビュー記事で、日本語に翻訳されたもの。
世界最長期囚に関する長編映画<選択>を作った ホン・ギソン監督とイ・メンユ作家夫婦の映画の話
そして、チョン・ユンギョンさんの「時代」という曲をきく。