斎藤美奈子(さいとう・みなこ)さんが、『物は言いよう』という本をだした(平凡社)。『噂の真相』に連載してた「性差万別」を土台にしている。
いきなり本題から はなしが ずれるけれども、『噂の真相』は休刊になって、いろんな連載が単行本になっている。小田嶋 隆(おだじま・たかし)さんの連載も だいすきだった(小田嶋さんのブログ)。
はてさて、『物は言いよう』のテーマは言論におけるセクハラ発言。学校やら職場でのセクハラは、まだまだ なくなりそうではない。けれども、セクハラという ことばなら、とりあえず定着した。「それはセクハラですよ」と、とりあえず いえるようになった。
「セクハラ」の ほかにも、「アカハラ」、「ドクハラ」、「パワハラ」など、あれこれ派生語が認知されつつある。これまで なきねいりさせられてきたことを、なんとか問題化して解消していくために。
家庭内暴力、いじめ、虐待、職場での無視…。相手に服従をもとめる気もちがあるかぎり、どれもこれも なくなりは しないのだろう。相手を自分の所有物としか かんがえられないなら、問答無用の暴力をふりかざしてしまう。「娘さんをぼくにください」なんか いってたら、そやつとは縁をきることです。
そんなこといって、他人をおもいのままに あやつりたい願望が わたしに まったくないのかと いえば、残念ながら やっぱり あるのです。自分の気もちをどこまでコントロールできるだろうか。自分の操縦をうまくしないと、他人をあやつり人形にしてしまう。かなしいことです。
いまさらながら、あれやこれやを反省。
「噂の真相 連載」