倉本智明(くらもと・ともあき)さんがブログで障害学会大会雑感をかいている。わたしも、いちお かいておこう。
障害学会の大会は、今回がはじめてでして、すなおに感じたことから。
◆情報保障の面
○手話通訳は、何人かで交代でやってました。森壮也(もり・そうや)さんがコーディネートしているだけあって、うまく機能しているように「みえました」。ま、それは ろう者の方が判断することですな。わたしゃ しらん(笑)。皮肉をいってるのではなくて、わたしには わかりえないってことね。○パソコン筆記は、6人で協力してやってました。二日目は、さすがにおつかれのようでした。ていうか、シンポジウムとかは大変だわね。怒濤のように しゃべられると、ついていけない場面もでてくる。本の題とかは、ゆっくり発言したほうが いいんでしょうね。「ゆっくりしゃべってください」と要求される方がちゃんといたのも、よかったと おもう。○あとは、デジタル補聴器の磁気ループもあった。てかまぁ、学会のウェブページの説明をみてもらっておこう。
で、今回の学会でひとつのキーワードになっていたのが、知的障害者の参加ということだった。とりあえず、大会プログラムをみてくださいな。まぁ、しょっぱなの特別報告で提起されたら、まぁ みんな意識するわけで。ともかく、知的障害者に対する情報保障については、言語至上主義をこえて、ほかなるメディアをかんがえていこうということで、杉野さんの表現を引用すると「言語に拘束されず、創造的な発表形態を探究する必要性」があると。まぁ、むずかしい問題ではあるけれども、むずかしい問題こそをきちんと かんがえるべきで、そこを放置して、なぁにが障害学会だなんて そしりは さけられない。まぁ、言語至上主義をこえるためには、いろいろ解放されるべきことがらが あって、それは、けっこう むずかしいことなんだが。英語帝国主義から ぬけだせないでいて、言語至上主義は克服しましたなんて話があるはずがない。
◆発表について
なぜに障害学会でそれを発表しますかという疑問をもってしまった内容もあった。障害学会の方向性と「思想信条」みたいなものが、きちんと反映された報告がそろってくると、おもしろくなるんでしょうね。障害学会がなにをどう議論する場なのかっていうのがまだ共有されていない、確立していないという指摘は、フロアからも でていた。
◆フロアからの参加について
司会者の話のなかで、「質問をしているうちに、自分がなにをいおうとしていたのか わからなくなる、自分でなにをいっているか わかっていない人がいる」というのがあった(一般論として、そういうことがあるから、そういう場合には、司会者の権限で○○する場合があります。といった文脈です)。これは、ほんとそうだよなと自分のすがたをふりかえったものです。質問するときは、メモしておいたほうが わたしなんかには よさそうだなと。で、やっぱりコメントなり質問というのは報告の内容をきちんと ふまえたものでないと、時間が もったいない。
なぜか? 時間には かぎりがあるからだ。時間の制約というものは、どこまで努力をかさねても払拭されない問題だろう。そして、時間の制約によって いろんな制約が派生してしまうわけだ。まぁ、限界があるということは、なにもしないことの弁明にはならないわけだけどね。
わたしも くだらないコメントと質問をしたのだけれど、あとで べっこに記事にします。
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