職場での なにげない会話で、「あのへんって部落のひと おおくない?」と いわれた。うちの近所周辺をさしての はなし。
こういうときに無力感をいだく。20才そこらのひとが、なんでまた。
職場の休憩室に『ブラックジャックによろしく』というマンガをおいている。なかなか人気で、いろんなひとが よんでいる。なるほど、マンガというメディアのちからは すごいなあ、こういうかたちなら、いろんなひとが よむんだなあ、などと関心していた。だけども、どれだけのものをうけとっているのかについては、もちろん、わたしの しりえるものではないし、個々人の自由だけれど、なんだか懐疑的になる。えらそーな ものいいになってしまうけれども。
社会問題をあつかうマンガというのは、同時に「人間のありかた」を的確に えがいている。それだけに、社会のありかたへの視点が めばえるよりは、どきどき、わくわくしたり、感動してみたりという、そうした感情をみたすにおわることが すくなくない。それでも無力感にさいなまされずに、表現することをあきらめないという姿勢をたもたなくてはならないんだろう。
町山智浩(まちやま・ともひろ)さんが「でも、やるんだよ」と かいていた。すこし勇気づけられた( 「わかってもらえるさ」RCサクセション)。
森達也(もり・たつや)さんは韓国のドキュメンタリー『送還日記』の公式パンフレットをかいていた。どうやら わたしも日本で『送還日記』をみれることになりそうだ。よもやとすると東京など都市部だけでの上映になるやもしれぬが、DVDになる可能性もある。わからないけど。
「あのへんって部落…」。ほんと、なんなんだ。「だから、やるんだよ」かな。だから、やるんだ。
グーグル:「でも、やるんだよ」