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マンガ『パーマネント野ばら』

西原理恵子(さいばら・りえこ)さんの新刊でございます。『いけちゃんとぼく』の感動も つかのまに、『ぼくんち』をひきつぎつつも新境地に達した傑作!

ぼくんち』というよりは、『営業ものがたり』収録の「ぼくんち番外編 朝日のあたる家」に ちかい。

舞台は びんぼーでアナーキーな、海辺のいなか。主人公には こどもがいる。恋をしている。仲のよい おんなたち。男にふりまわされたり、男を車で ひいたり、包丁でさしたりする、そんな あっけらかんな おんなたち。…のはなし。

主人公が自称「おばさん」なのが いいね。『ぼくんち』の かのこねえちゃんみたいな、サイバラさんがマンガにしなくたって その年代なら どうしようにも きれいでしょ、みたいな。けど、「おばさん」をいかに えがくのかってゆーところにサイバラさんのワザが発揮されるわけじゃないですか。ということで、『パーマネント野ばら』の路線は また やってほしい。お子が ほとんど おまけぐらいにしか登場しないのも よかった。これはこれでね。

はげしく自分ごとだけど、よんでる途中で きいてた曲が「缶ビール」(柴田淳=しばた・じゅん)になって やられた。はー、やっぱ ないちゃうね。サイバラマンガは。