ある日 お仕事にでかけ、仕事場に よいこらせと到着しました。
わたしの すきなひとは、にっこり わらって、わたしのほっぺに やさしくキスをしました(実話)。
えーっと、ほんとうの はなしなのですが、感じたまま、体験したままを かいているのですが、「ほんとうのこと」って なんなんでしょうね。
わたしの すきなひとだし、「にっこり」わらっていたし。たしかにキスだし。けれど、ほかのひとが その現場をみたら、そのようには記述しないかもしれないでしょしょ。にっこりを、「薄気味わるく」と表現するかもしれませんしね。キスを、自分の顔をこちらに「なしりつけてきた」と かいたりするかもしれませんしね(笑)。
そのひとと、そのもうひとりの関係は、独自の世界で できあがっているもので、それを「自分のことば」で表現することになる。そこで主観をできるかぎり排除して写実的に かこうとも、それで「外にむけた」記述になるかといえば、そうでもありません。けれども、どのように表現されたかをもって、その関係をうかがいしることは できましょう。でも、しばしば「(あなたにとって)わたしって、なんなの?」などという会話が みられるように、どういう関係かなんて内輪でも わかっちゃいないのです。他人だからね。
てか、そういうはなしじゃなくてだな。
うけとめかたは、独自のものだ。そういうわけで、記述は、写実的には なりえない。そういうはなしだ。
それよりは、ぼかして あいまいに かいたほうが、おもしろいじゃないか。いや、おもしろければ いいとか、それだけで すまないから客観的たろうとするわけでして。ま、ここは そういう場ではないので、あくまで ぼかして おぼろげに かいていきます。