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マンガ『イキガミ』/映画『遙かなる帰郷』

◆んー、期待はずれかな。だけど、まだ2巻でただけだから、これから おもしろくなるやもしらん。

間瀬元郎(ませ・もとろう)『イキガミ小学館。1巻、2巻ね。
この国には、国家繁盛維持法という名の法律がある。そこでは、多くの人間を生かし、国を繁栄させるため、選ばれた若者をあの世へ逝かす紙・“逝紙[イキガミ]”が配られている。
なんか、ひとつのエピソードをもっと丹念に かいても よくない? ほりさげが あまいす。ま、「生きること… それは願うこと―」(2巻のとびらより)みたいな かったるいこと いいたいのか、あるいは、そのことばに説得力のある おもみをもたせたいのか、あるいは、「国家という権力」をえがきたいのか。まあ、全部なら全部でいいが、「でも、だからこそ彼女の死から“愛”や“命”の尊さなど――学びたくはないのだ。学んでしまったら、この法の思うつぼだから――」というのなら、目前の死をまえに いきるということ、その「死にざま」よりも、そんな死を美化する物語を制度的に うみだす国家権力に読者が おもいはせらせるように かけないものかな。あとは「読者まかせ」ということであれば、まあいいけどね。

赤紙イキガミ認知症のおばあさんのなかでリンクするっていうのもね、アイデア先行なんかもしらんが、なんか「感動的なはなし」に おわってない? ともかく、これからに期待するかな。

個人的には『サトラレ』をおもいだした。

◆おまけ

きょうは、ひるまに『遙かなる帰郷』ていう映画をみたんだが、あきらかにメッセージ性をもつ作品でも、そのメッセージの発しかたってのは、なかなか いろいろありえるんだなと おもった。わりかし寡黙な主人公が、しずかに、だけども、はっきりと主張をしている。でも、「しずか」だよなあと感じるのですよ。いい、わるいじゃなくてね。こんな主張のしかたもあるんだなと。<「アンネの日記」と並ぶ記録文学の名作、P・レーヴィの自伝的小説を映画化>ということらしい。なるほど。アウシュビッツに収容されてたイタリア人たちがイタリアに かえるまでのはなし。これは、もいちど みてみます。

グーグル:「イキガミ」 / 「遙かなる帰郷」