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映画『ぼくんち』 - 人生は、くそまずいラーメンだ -

ぼくんち』というマンガ(西原理恵子=さいばら・りえこ原作)に えらい はまってしまったので、映画もみてみた。

間がわるい。えっらい わるい。なんなんだ?というくらい。でも、そんな感想文は いくらでもあるようなので、ちがう感想をかくことにする。

原作のなかで印象的な人物や事柄は、たくさんあるけども「生きてゆく中華料理店」は、なにか象徴的なものがあった。味は最低だけども、なぜか繁盛していて、その名のとーり、なにがあっても「店は開いて、そして人生とあきないは続く」(第90話)。映画では、この店の壮絶なところは えがかれずに、そのかわりに「まずいラーメン」を最後のシーンの演出に うまく つかっていた。

映画の ながれも、のびきったラーメンのようで「まずい」。くそまずい。しかしながら、こういちくんにタンカをきる かのこねえちゃん、久石譲(ひさいし・じょう)かよと おもわせる音楽にのせた 二太の心情描写の部分、そこでクジャクのダンスをする かのこねえちゃんなど、ぐっとくるものをみせている。ねえちゃんが母親と なきながら まずいラーメンをすするシーンは、ほんとに まずそうなラーメンだと おもわせる演出だった。どこも かしこも ちぐはぐで、不器用な演出だけども、それが なんだか人生を表現しているようで、にくめない映画だ。ガガガSPのエンディングテーマも いい。かのこねえちゃんが二太の母親って設定は ちょっと気にくわなかったけども。「こういちくん編」みたいなのが みたい。

人生は、くそまずいラーメンだ。でもそれは、あったかいラーメンなのだ。

グーグル:「ぼくんち まずいラーメン」