投票しなければ《政治》に参加できないなんて、強制された錯誤に過ぎない。あとは、ダグラス・ラミスさんの『経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか』も参考になる。ラミスさんは「もっとも民主主義的な選挙はくじ引き」だとする(172ページ)。なぜか? 理由はふたつある。1. 「いつ自分のところにくるか分からないから、心の準備が必要」であるから。2. 「くじで選ばれた人というのは、選ばれたということを威張る必要がない」から。「私でもいいのだろうかという、謙遜の気持ちでやることになる」という指摘は、なるほどなぁと おもわされますね(174ページ)。
政治的表現の方法はもっと豊かだ。(105ページ)
ラミスさんのこの本、民主主義をかんがえるうえで、たいへん参考になる。名著だ。韓国で翻訳がでてるのも うなずける。平凡社ライブラリーの仕事ぶりにも敬意をはらいたい。
グーグル:「投票に行かない」←おもしろいです。
にがい記憶:むかし投票にいかなかったという友だちを非難したことがある。何年もあとに投票にいかない論理をしって、自分を恥じた。それ以来、「投票には絶対いけ」という話は きらいだ。