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映画『レント』

「レント(ミュージカル)」。レント(rent)というのは「家賃」のことだそう。

有名なミュージカルで、ジョナサン・ラーソンというひとが ひとりで作詞作曲して、脚本をかいたという。

わたしはカナダでミュージカルをみたというひとからサントラのCDをかりたことが あったのです。もう6年くらいまえ。サントラだから音楽だけだったわけだけど、これが よかったのですよ。よくできてんの。

今回みたのは映画版というわけなのですが、ミュージカルから映画への移行というのは、なかなか むずかしいものですね。

ミュージカルだと、「その舞台」でいかに世界、生活空間、そして物語をつくりあげるかということになる。舞台という装置、出演者、そして観客が共同してミュージカルをつくりあげるわけですやんね。けど、映画は舞台という装置をとっぱらって、現実的な まちかどや住居で撮影する。だから、ふつーに しゃべってたり、うたって はなしてたりというのは、やっぱり奇妙なわけですよ。みていて、ん、これは いわゆるプロモーション・ビデオ(ミュージック・ビデオ)みたいに みれば ええのかなと。プロモって、つまりは録音され完成したCDの曲にあわせて映像をつくるやつね。アフレコ(くちぱく)の。

で、これもアフレコなんかいなと おもいつつ みていた。そーじゃ なかったら、すごくね?これ。ミュージカルの出演者たちがこの映画版にもでてるんですね。じゃあ、アフレコじゃあないか?

みているうちに あまりに歌がよろしいので そんなこと かんがえる ひまがなくなってくる。あと、エンジェルとミミって ひとらが でてくるんだけど、これがまた すてきなの。きゃっ。

貧乏と不治の病。けれども表現したいんだという渇望。そんな、しがないんだけど元気な芸術家たちをえがいた作品。

死にそうなひとが「過去も未来もない、「いま」しかないんだ」というのは説得力がありますやね。

中盤以降は、もう おなかいっぱいで、いつおわっても不満はございませんよ、いえ ほんとに、というかんじ。名作。