深夜にDVDをかりにいき、おもしろい映画はないものかと物色しているとき、ふと感傷的になることがある。これだというものがなく、むなしくなってしまうのよね。
このあいだは、『レント』と『シリアナ』をかりようと おもったのだが、『レント』はまた今度にして、『フライド・グリーン・トマト』をかりてみた。店のひとによる紹介文に つられてしまった。
こどもも家をでた中年の主婦が老人ホームのおばあさんの昔話にひきこまれていき、ちからづよい女性になるというはなし。みていて、中年・老年って すてきーと おもえてくる。昔話にでてくる登場人物が魅力的。昔話の内容も、現代のふたりも、そこにあるのは「おんなの友情」というもの。
冒頭で中年の主婦は「女性むけ自己開発講座」みたいなものに参加しているが、うまくいかない。なんで うまくいかなかったんでしょ。そこに友情がなかったから? あの おばあさんも いなければ、イジーとルースの話も きけなかったから? ああいった講座はつくりもんだからかもね。それとちがって、昔話にはリアルな人間がいきていたと。
「トゥワンダー!」とか、はじけっぷりが たまらない。たのしく、感動できる名作。1991年の映画だってさ。だいじにしたい映画だ。