どんなものでも、すたれるときは すたれるし、ぶりかえすときは ぶりかえす。諸行無常のひびきあり。
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくにごとし。ということですな(「方丈記 - Wikibooks」より引用)。
連載当時の人気ぶりをしらないので、よく わからないけども、このマンガの影響力って すごかったんでしょうね。碁のルールくらいは おぼえて、あそべるくらいには なりたいって おもいましたもの。こどものころ、五目ならべがすきだったのをおもいだしましたよ。五目ならべで いいから やりたい。23巻も でてるので、なにかと注目どころが満載だった。
なにか ひとつのものに着目して壮大な物語をつむぐとき、それが いつの間にか普遍性のもつ話になっていることがある。これも そういった物語だ。「人間が よく えがけている」ってことですね。
最後に ちがう話をしよう。主人公だからって なんだ? 主人公なんて、たまたま えらばれたものにすぎないし、ほかの登場人物が主人公だって いいわけだ。設定上そうなっているだけのことで、主人公というものは、人間の数だけ存在する「主人公」のなかから、作者の視点と都合によって つくりだされ、えがかれるものにすぎない。すくなくとも、この作品ではそうだ。だから おもしろいわけですよ。『ヒカルの碁』は。………と。(最近、なにか よんだり きいたりすると、アマゾンのレビューをみるのが習慣になっている。いろんな感想があるわけだけど、ちゃんと よんだのか?ってのもありますね。それも いいんですけどね。)
グーグル:「ヒカルの碁効果」