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スラジュさんのことを かんがえるために(強制送還についてのリンク集)。

強制送還中 ガーナ人男性死亡 詳細伝えず「捜査中」


「暴れて」手錠、タオル使用


不法残留のため成田空港から強制送還される途中だったガーナ人男性=当時(45)=が先月下旬、離陸前の航空機内で意識不明になり、搬送先の病院で死亡した。男性が暴れたため、取り押さえるために、タオルと手錠が使われたという。東京入国管理局側の対応や強制送還の決定に、問題はなかったのか。(篠ケ瀬祐司)


     ◇     ◇     ◇


「謝罪も詳しい説明もなく、ただ、彼が死んだことだけ告げられた。東京入国管理局の対応には憤りを覚える」


亡くなったガーナ人、アブバカル・アウドゥ・スラジュさんの妻で、日本人の多々良優子さん(48)は、入管側の対応を、怒りとともに振り返る。


多々良さんが、その後に法務省入国管理局から受けた説明などは、次の通りだ。


3月22日午後、成田発カイロ行きのエジプト航空965便にスラジュさんを乗せようとしたところ、スラジュさんが暴れたため、入管職員が金属手錠とタオルを使って搭乗させようとした。


搭乗後、スラジュさんがぐったりしたのを見つけた航空機乗務員から搭乗を拒否された。


入管職員はスラジュさんを飛行機から降ろし、救命活動をしながら、入管の車で空港内の診療所に搬送したが、スラジュさんは同日午後3時半すぎ、死亡が確認された。


同6時すぎ、入管職員が多々良さんの携帯電話に連絡を試みるが、多々良さんが気付かず、連絡が取れたのは同8時半ごろだった。


スラジュさんの遺体は司法解剖されたものの、同月25日に出た結果は「死因不明」。成田国際空港警察署は26日に、多々良さんに対して「死因をさらに調べている」と説明した。

三月二二日、ガーナ人のアブバカール・アウドゥ・スラジュさん(当時・四五歳)がガーナへの強制送還中に死亡した。日本人と結婚しており、退去命令の取り下げを裁判所に申請するなど送還に同意しないスラジュさんに対して、約一〇人の入管職員はタオルで猿ぐつわをし、手錠をかけ強引に機内へと搭乗させた。しかしその後、スラジュさんがぐったりしているのに乗組員が気づき成田空港内のクリニックに搬送されたが、死亡が確認された。

 申し入れ書で妻らは、「入国管理局員が男性を制止する際に手錠やタオルを使ったという懸念がある」と指摘し、「国際法規や国内法規に違反する重大な違反行為」としている。「職員らの厳重な処罰と徹底した事情聴取など、適正な捜査」を求めている。


 スラジュさんのことを かんがえるために、強制送還についての報告を 紹介しておきます。全文を よんでほしいので、引用はしません。リンクさきで よんでください。

 あと、強制送還についての内容ではありませんが、つぎの文章も きちんと よんでほしいと おもいます。入管センター(収容所)の問題を内部告白した元職員の証言です。この証言にあるような現実があるからこそ、毛布と縄で「梱包」して送還しようとしたり、送還直前に 無理やり薬を のまされたり、麻酔を かけられて飛行機に のせられたり、毛布で ぐるぐるまきにされて送還されたりしてきたのです。

 スラジュさんはタオルで さるぐつわをされていたようです。さるぐつわというのは、2004年に問題になったベトナムの女性と おなじです。その女性については うえにあげたリンクでも紹介されていましたが、つぎのページで くわしい状況が わかります。

○政府参考人(田内正宏君) タオルを戒具として定めた法令上の規定はございません。ただ、一般的に申し上げれば、緊急避難、正当防衛、正当業務行為に当たるような場合に使用することがあり得るとは思っております。

 うえの答弁をみると、さるぐつわは、これからも場合によっては つづけるつもりのようです。

 うえの記事によると、千葉県警の捜査一課の警視が「送還の様子を撮ったビデオは存在する。現在それを解析している」と いってるという。


 責任者として、千葉景子(ちば・けいこ)は映像を みるべきだと おもいます。そして、強制送還のありかたについて、入国管理政策について、あたらしい方針を うちだすべきだと おもいます。



 わたしが、あなたが わすれてしまえば、けっして わすれることのできない ひとは、孤立させられ、無力にされてしまいます。



 入国を 管理するとは、どういうことなのか。国境線とは、国家とは、なんなのか。国民とは、いったい なんなのか。くりかえし といなおしていこう。強制送還という国家の暴力について、じっくり かんがえていこう。「入国者収容所」の実態を あきらかにしていこう。


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