hituziのブログじゃがー

あべ・やすし。最近は ツイッターばー かきょーる。

「言語障害は、外国語と おなじだ」。

ある ひとが、「言語障害は、外国語と おなじだ」と いっていた。だから、「どんどん しゃべらないといけない」と。 そのひとは、脳性まひで、言語障害がある。 言語治療というのがある。くわしく しらない。たいへんそうだ。けど、いいことも あるんだろう…

反原発を 分断する優生思想。

反原発運動の なかでの「優生思想」の問題が、以前から指摘されてきました。たとえば、2011年2月には つぎのような記事が問題になりました。 上関原発、強行工事!! - ゆいわのきほくのわ この記事には、たとえば つぎのような文章があります。 日本の原発は…

マンガ『看護助手のナナちゃん』。

最近、あれこれ マンガを よんでいます。このブログでは感情労働やケアについての本やマンガを とりあげてきたので、『看護助手のナナちゃん』小学館を ご紹介。 このマンガは 2ページか1ページで ひとつの おはなしが おわります。いろんな「患者さん」が登…

シンポジウム「障害者と原発問題―福島原発事故以後をどう生きるか」3月3日。

シンポジウムの案内です。 第26回 国際障害者年 連続シンポジウム「障害者と原発問題―福島原発事故以後をどう生きるか」 PDFのチラシ 基調講演「震災、原発、そして障害を持つ人達」 鈴木絹江さん(福島県田村市在住・NPO法人「ケアステーションゆうとぴあ」…

野菜のスパゲティ。

さっき つくったスパゲティが おいしかったので報告します。 フライパンで ししとう、にんじん、じゃがいもを いためます。にんじんと じゃがいもは うすくスライスしました。わたしはアルミのフライパンを つかっているので、しばらく いためていると野菜が…

「創ろう! 私たちの《障害者総合福祉法》!《骨格提言》を初夢に終わらせないために!」1月7日。京都集会。

集会の おしらせです。 趣旨:「障害者総合福祉法」が2012年の通常国会に上程されることになっています。私たちは、8月30日に「総合福祉部会」から出され国に手交された「障害者総合福祉法の骨格に関する総合福祉部会の提言〜新法の制定を目指して〜」が、二…

言語能力と刑罰―言語という障害。

2009年に「言語という障害―知的障害者を排除するもの」という論文を かいた。もくじは つぎのとおり。 はじめに 1. 言語権という理念 1.1. ひとつの言語とはなにか 1.2. 言語権のひろがり 2. 知的障害と「言語」 3. 言語学の倫理―ジーニーを実験台にさせたも…

停電弱者。

3月の原発事故のあと、「原発がとまれば弱者が死ぬ」という主張があり、それは「ためにする議論」だと批判する議論がありました。じっさいには「弱者」のことなんか かんがえていないのに、原発を維持するためだけに もちだした論理だと。 わたしは、とつぜ…

国民という差別。

言語政策学会のシンポジウムで李洙任(り・すーいむ)さんの報告を きいた。李さんには『グローバル時代の日本社会と国籍』という田中宏(たなか・ひろし)との共著がある。 李さんの報告の題は「移民コミュニティの移民言語教育―オールドカマーを中心に」で…

ミタさんはロボットではない。

『家政婦のミタ』というドラマ。おもしろい。すきだ。 おもしろい点は いくつかある。ひとつは、責任を 実感するプロセス。 このドラマにでてくる家族は、最初「家政婦」に やたらと あまえる。「家政婦なんだから、ちょっと」と、勝手な「家政婦」イメージ…

だれのためのデザインか(便座について)。

N700系の新幹線の11号車に、車いす対応トイレがある。まるい部屋に なっていて、ひろさを 確保している。ただ、ベンチレーターのひとは それでも せまくて 使用できないかもしれない。とはいえ、このトイレができたことで新幹線が利用しやすくなった ひとは …

シンポジウム「異文化現場のコミュニケーションをつなぐ」

パネリストとして参加します。「情報保障に必要なこと」という題で 20分 はなす予定です。 「異文化現場のコミュニケーションをつなぐ」 第2回 文化とコンピューティング2011協催イベント インターネットの普及により,異なる文化,言語をもつ人々のコミュニ…

介助者バンド。

あれこれ いそがしい毎日です。そんな合間に、ちょっと みんなで音楽を 演奏しました。 「つち」 (http://www.geocities.jp/hituzinosanpo/tuti.mp3) 「みず」 (http://www.geocities.jp/hituzinosanpo/mizu.mp3) 「やま」 (http://www.geocities.jp/hi…

9月8日から13日まで 東京。

予定:11日は、むすびめの会(図書館と在住外国人をむすぶ会)で講演。13日は、上野で あそぶ。それ以外は未定。 いきたいところ: 多文化共生センター東京(開設日:火〜土 の午前11時〜午後7時まで) 在日韓人歴史資料館(休館日:日曜日、月曜日、5月3〜5…

小説『いらっしゃいませ』。

あまり小説は よまない。だから、たまに小説を よんだら、ブログに かきたくなる。 夏石鈴子(なついし・すずこ)『いらっしゃいませ』角川文庫。 これは武井麻子(たけい・あさこ)『ひと相手の仕事はなぜ疲れるのか―感情労働の時代』で紹介されていた小説…

『境界線の政治学』メモ。

わたしの問題意識は、なにを どうするにしても、線ひきは おこなわれるし、そこで排除は おこっている(排除している)、その現実を わすれてはいけないというのが まず前提としてあります。そして、それを ふまえて 自分は どうありたいのかということです…

介助と大学と。

2010年の5月に 京都市に ひっこして 1年たちました。岡山に いたころよりも いろんなイベントに参加できて うれしいです。 この7月から「日本自立生活センター」の「登録介助者」から「非常勤 介助者」に かわりました。一定以上の時間数 しごとをするという…

「ほとんど おなじ」と「ちょっと ちがう」。

7月9日の土曜日に教育の境界研究会というところで、ともだちの すぎむらなおみさんの はなしをきいた。はなしに参加したというのが ただしい。参加型のワークショップのようなかんじだった。 題は「「特別」扱いと「ふつう」扱い」というもの。興味のあるひ…

「わたしは いやだ」ということ。

公平とは なにか。 - hituziのブログじゃがーの つづき。 ずっとまえにブログで紹介したことがあるが、金 伊佐子(キム・イサジャ)さんの「在日女性と解放運動―その創世記に」『前夜』4号(2005年 夏号)という文章が わすれられない。一部だけ紹介する。 …

公平とは なにか。

「こういう ひとたちが いて、一方で こういう ひとたちも いる。どちらも尊重しよう!」というとき、その関係が どうなっているのかを ちゃんと確認するようにしたい。片方が圧倒的に多数派で、権力的であるなら、「どちらも尊重しよう!」なんてのは そも…

どなるということ。

ひとごとじゃないから。 - hituziのブログじゃがーの つづき。 おきた。 結局、学校にも施設にも、「生活指導のひと」が いるんだなあと おもった。やかましく、きびしいひと。そういう役割期待がある。じっさいに期待されている以上に、本人が自負心を もっ…

ひとごとじゃないから。

ひとの はなしを きいた。 どこでも おなじだなあと感じる。そういうことって、どこでもあるんだなあ。その なやみというのも、ああ おなじような感覚が わたしのなかにもある。 ああ。 ひとごとだとは おもえない。鏡を みているようだから。そして、そのひ…

本のメモ。

よみたい。ほしいと おもっている本をメモします。更新します。自分のためのメモ。 『白系ロシア人とニッポン』 『屠場(とば)』平凡社 『社会調査史のリテラシー―方法を読む社会学的想像力』 『はじめて出会う生命倫理』 『学習につまずく子どもの見る力―…

原発の立地(「事故が おきたら賠償が たいへんだから」)。

武田徹(たけだ・とおる)『「核」論―鉄腕アトムと原発事故のあいだ』中公文庫(追記:この本は『私たちはこうして「原発大国」を選んだ―増補版「核」論』中公新書ラクレとして復刊されました。) いっきに よんだ。参考になった。印象的だった部分は たくさ…

全文公開された文章、データベースのリンク集(東日本大震災)。

3月11日の 東日本大震災を うけて、さまざまな出版社が災害に関する本や雑誌の文章を 全文公開しています。このページでは、データベースや全文公開した出版社などを ご紹介します。 データーベース 国立情報学研究所のデータベースが 計画停電のため サービ…

これからのこと。

いつも、いろんなグループのメーリングリストから情報を もらっているんですけど、あんまり活発じゃないメーリングリストが けっこうある。いきおいづいているグループは、活発に情報交換、意見交換してるんだけど。 なんか、「なんだなんだ? どうなるんだ …

災害時の外国人被災者のための「やさしい日本語」

あべ やすし 2010 「識字のユニバーサルデザイン」かどや ひでのり/あべ やすし編『識字の社会言語学』生活書院、384-342 うえの論文で「災害時の外国人被災者のための「やさしい日本語」」を 紹介しましたので、その部分を はりつけます。後半では、ろう者…

日本の入国管理体制を 批判する。

日本の入国管理体制のなかで、収容されたり、強制送還されたり、労働や健康に関する権利を うばわれている ひとたちが いる。密入国した ひと、偽造パスポートで入国した ひと、資格外 労働をしてきた ひと、オーバーステイをした ひとたちだ。そのなかには…

『ヘルプマン!』ってマンガが おもしろい!

京都市にひと・まち交流館 京都という公共施設があります。その会議室で ドキュメンタリー映画の上映会を よく やっています。地下1階には図書室があります。いってみると、老人介護の本がたくさんあります。なぜ?と おもってみたら、4階が「長寿すこやかセ…

『介護現場は、なぜ辛いのか』

本岡類(もとおか・るい)『介護現場は、なぜ辛いのか―特養老人ホームの終わらない日常』新潮社。 いっきに よんだ。著者が じっさいに経験したこと、みききしたことを もとに再構成した小説。とくに 意外な はなしは なく、老人ホームなどについて しってい…