hituziのブログじゃがー

あべ・やすし。最近は ツイッターばー かきょーる。

社会

狩猟民族じゃねえ、狩猟採集民じゃい。

本田重道(ほんだ・しげみち)『なぜ、私の歳をきくの? 年齢不問社会の提言』飛鳥新社 うえの本を よんでいたら、くだらないことが かいてあったので批判します。 本田は、「年齢」という かんがえかたの起源について想像を めぐらせ、つぎのように かいて…

字が よめない ひとでも バスに のれるためには?

研究会などで定期的に問題提起していることがあります。それは、文字が よめない ひとでも 安心してバスに のれるようにするには、どうしたら いいのだろうかということです。こたえは いろいろ あると おもいます。ひとつじゃないと おもいます。ひとつだけ…

とおざけんといてくれ。

介護職とボランティア。 - hituziのブログじゃがー 介護職の あなたへ。 - hituziのブログじゃがー いいトラックバックを もらったので、うえの つづき。 わたしの話からみんなの話につなげたいのだけどうまくいかない - Irony Fool id:HitTheSupportersBull…

介護職の あなたへ。

介護職でも、看護師でも なんでも いいけれども。ケア労働者へ。 ありたい わたし。期待されている わたし。そういう理想像が かたほうに ある。 そして、そうでは いられない わたしが いる。そのとき、ひきさかれるように、つらくなってしまう。そういうこ…

たすけない。孤立させる。そんなテストは もう いらない。

テストは なぜ、ひとりで こたえないといけないのか。たすけあっては いけないのか。わからないところを おしえてもらっては いけないのか。「カンニングは いけない」とか、うるせえ! わからないとき、わからないと いう。おしえてほしいことを、おしえて…

「当事者」を 尊重しつつ、依存しない。

当事者の意見を 尊重する。当事者の声を きく。だいじなことですよね。その当事者が 社会的に排除されてきた 現実があるなら、きちんと はなしを きくことから はじめないといけない。 いろいろな社会問題が あるなかで、これは ゆるせないと感じ、その問題…

介護職とボランティア。

http://d.hatena.ne.jp/y_arim/20101022/1287712210 社会貢献活動というと、たいていある種のボランティア活動を指す。たとえば介護ボランティアなんかがあるが、これが素人のボランティア程度ではさっぱり役に立たず、現場に迷惑をかけるばかりというのはよ…

フィリピンについての本。

『顔の見えない定住化―日系ブラジル人と国家・市場・移民ネットワーク』 名古屋大学出版会という本を しっていますか? よく まとまった本です。 ふと感じたのです。日本で くらすフィリピン人についての本は なにか いいのが ないだろうかと。 とりあえず、…

おそろしい施設―学校(熱中症について)。

9月になっても あつい。気温は30度を こえているどころか、40度に ちかい。あぶない。 熱中症の予防に必要なのは、あついところから すずしいところへ移動すること(冷房をつけること)。水分を補給すること。その ふたつでしょう。 水分補給といっても、た…

責任の分散とリーダーシップ。

だらだらと。結論もなく。なんとなく。 3人くらいで しらない まちを あるいていて、みちに まよってしまうことがある。安心してしまうからだ。たぶん、だれか、みちを ちゃんと えらんで あるいているんだろうと。 責任の分散って、社会心理学の実験で指摘…

「人件費削減 研修生」で検索してみた(読書案内/制度改正について)。

安田浩一(やすだ・こういち)『ルポ 差別と貧困の外国人労働者』光文社新書。 この本は とても充実した新書で、しっかり取材して文章にしています。前半の第一部は中国人研修生について、後半の第二部は日系ブラジル人についてです。 ケン・ローチ監督 映画…

スラジュさんのことを かんがえるために(強制送還についてのリンク集)。

ガーナ人が強制送還の機中で「制止」されて「ぐったり」して「死亡が確認」された件についてガーナをふくむ世界のひとびとのコメント - ニートのあした ちょっと、それって・・・: ある男性の死 http://www.bochao.jp/article/13683529.html 強制送還中 ガー…

「ともに地域で暮らしたい」心神喪失者等医療観察法に反対する全国の集い in 京都。

2010年7月25日の日曜日に、集会があります。 「ともに地域で暮らしたい」心神喪失者等医療観察法に反対する全国の集い in 京都 にちじ:2010年 7月25日(日)午後1時から4時 場所:京都府部落解放センター(京都市北区小山下総町5-2) 交通:京都市営地下鉄 …

言語学習のユニバーサルデザインを!

わたしは いま、京都で月2回 朝鮮語を おしえています。「言語学習のユニバーサルデザイン」というテーマに直面しています。以前から そうですが、テキストの字が老眼で みえない、みえづらいということが ある。言語学習は、目が よく みえるひとだけが す…

紹介:かどや ひでのり「じゃんけんのユニバーサルデザイン―構造的差別に視点をおいた人権教育実践」

じゃんけんのユニバーサルデザイン - hituziのブログじゃがー 「じゃんけんのユニバーサルデザイン」実写版。 - hituziのブログじゃがー わたしが このブログに かいた おもしろ文章のアイデア(うえにリンクした「じゃんけんのユニバーサルデザイン」)が人…

紹介「2010 世界難民の日 関西集会」(6月20日)。

6月20日の日曜日、大阪市 住まい情報センター3階ホールで12時から15時15分まで、「2010 世界難民の日 関西集会」があるそうです。資料代 1000円(学生500円)、1ドリンク付ということです。 2010年世界難民の日・関西集会 集会案内 くわしくは、うえのサイト…

紹介『私の声が聞こえますか―認知症のある人とのコミュニケーションの可能性を探る』。

マルコム・ゴールドスミス『私の声が聞こえますか―認知症のある人とのコミュニケーションの可能性を探る』という本を ゆっくり よんでいる。いい本だ。 去年 かいた論文が「言語という障害―知的障害者を排除するもの」『社会言語学』9号というものだった。問…

『月刊イオ』2010年 5月号。特集「差別なき高校無償化を」。

『月刊イオ』2010年 5月号(特集「差別なき高校無償化を」)に、「民族教育を平等に」というエッセーを かきました。40-41ページ。 5月号も、いつもどおり充実した1冊にしあがっているので、ぜひ よんでみてください。 わたしの「民族教育を平等に」という文…

国籍差別/民族差別を なくすための読書案内。

わたしが問題にしたいのは、「「日本人(ヤマト人/和人)」であること」ではない。問題は、属性にあるのではない。どのように行動するのかが とわれるべきだ。 日本社会において「民族的な多数派」に「属しているだけ」で批判されるべきではない。だが、こ…

無力感が 無責任に つながってしまう。

その社会の だれもが、自分は無力だ、社会を かえる ちからはないと感じてしまうなら民主主義の社会ではない。ダグラス・ラミスが いうとおり、「無力感を感じるなら、民主主義ではない」のだ(『経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか』第5章…

映画『ブタがいた教室』。

みるまえ。みたあと。 みるまえ。 こどもだろうとなんだろうと、ブタいっぴき ころせない肉食者なんて くそだ。洗練されくさった都会っ子たちの感覚なんか くそくらえってもんだ。 よし。ころせないなら、ベジタリアンになろう! ベジタリアンは たのしいぞ…

漢字は、まちがえるのが あたりまえ。

漢字の よみまちがいで ひとを ばかにする反動保守を ゆるさない。 - hituziのブログじゃがーの つづきです。 うえの文章と あわせて よんでください。 ともだちに『カナ ノ ヒカリ』2009ネン、ナツ ゴウ(944ゴウ)を もらった。 『カナ ノ ヒカリ』とはザ…

『社会言語学』9号

ついに、『社会言語学』9号が できました。 テーマ別に紹介します。 障害学 打浪(古賀)文子(うちなみ(こが)・あやこ)「障害者と情報アクセシビリティに関する諸課題の整理−情報保障の概念を中心に」 あべ・やすし 「言語という障害−知的障害者を排除す…

日本語表記と共存について(結論だけでなく、プロセスも たいせつ)。

かながきの ぶんしょうは なぜ 「よみにくい」と いわれるのか? - やねごんの にっき やねごんさんの問題提起を うけて。わたしなりに。 『月刊ノーマライゼーション』という雑誌がある。いちど、翻訳を のせたことがある。ウェブに公開されている。 文学に…

「セクシュアルマイノリティ傾向」ですって?

1ヶ月まえのことですが、障害学会第6回大会(障害学会・2009)に いきました。いろいろと かんがえることはあったのですが、ひとつ「ええー」と感じたことについて。 杉崎 敬「知的障害当事者の<生き様>から見える多様なセクシュアリティの形――知的障害と…

社会的排除について。

まえから かこうと おもって かいていなかったのが、「社会的排除」とは どういうことかということです。何度も このブログで社会的排除を 批判してきたのですが、ちゃんと説明していなかった。 岩田正美(いわた・まさみ)『社会的排除─参加の欠如・不確か…

できるだけ たくさんのひとが社会的排除を 批判する。

ひとりずもうを します。 たいせつなのは、みんなが社会的排除を 批判することだと おもう。 さまざまな社会問題がある。それを 問題化するときに、構図を みたてる。被害者と加害者というように。けれども、そういう構図は現実そのものであるとは かぎらな…

うばわれたら、それが魅力的になる。

ありふれているものは、それほど ありがたいとは感じないものです。どこにでもある。なんでもないもの。それは、意識することなく やりすごすことができるものです。 けれども、一度 うしなってしまえば、その たいせつさが身にしみるということがあります。…

差別されるということ(登校拒否について)。

<普通>と<登校拒否>をめぐって - 登校拒否への道(とうこうきょひへの みち) 常野雄次郎(つねの・ゆうじろう)さんの4年以上まえの記事ですが、最近 よみかえしてみました。疑問に おもったことを かきます。つぎの部分です。 登校拒否と名付けること…

集団に あまえて 罪悪感を ごまかすな。

集団は、こわい。 わたしも、あなたも なんらかの集団に属している。ある視点に たてば、こんな集団に。自分で はいった このグループに。あるいは、なになにという属性に属すという意味で。 人間は、ひとりなようでいて、そうでもない。集団で 活動している…